「親子でキャンプしてみたいけど、何を持って行けばいいの?」
そんな疑問を感じていませんか?
特にアウトドア初心者のパパママにとっては、初めての準備は迷うことばかりです。
この記事では、「まずはここからそろえれば大丈夫!」という視点で、親子キャンプに必要なアイテムを分かりやすくご紹介します。
荷物をシンプルにまとめたい方にも役立つ内容です。
親子キャンプに必要な持ち物とは?

出発前に一緒にチェック。親子で準備する時間も楽しい思い出に
初めての親子キャンプでは、どこまで用意すればいいのか分からず、迷ってしまうこともあります。
特に子どもがいる場合、忘れ物を避けたい思いから、つい荷物が多くなってしまいがちです。
けれどもまずは、キャンプの目的に合わせて必要なものを整理することが大切です。
状況に応じて柔軟に対応できるように考えておくことで、準備の手間も軽くなります。
初心者は「目的」を考えて選ぼう
親子キャンプと一口にいっても、スタイルはさまざまです。
日帰りか宿泊か、バーベキュー中心なのか自然遊びがメインなのか、行く季節やキャンプ場の設備状況によっても準備する持ち物は変わります。
たとえば、宿泊をともなう場合は寝具や着替えの量も増えますし、食事を現地調理するなら調理道具や食材の保冷手段も必要です。
初めての方は「泊まりではなく日帰りで食事を楽しむ」など、コンパクトに始めることでゆとりのある準備ができます。
また、事前に天気予報を確認したり、キャンプ場の公式サイトで設備(レンタル・売店・水場・トイレなど)をチェックしておくと、無駄のない持ち物選びにつながります。
全部そろえなくても大丈夫!
最近のキャンプ場では、テントや調理器具、ランタンなどの主要なアイテムをレンタルできるところも増えており、初心者にとって心強い環境が整っています。
さらに、敷地内に売店やコンビニがある施設も多く、ちょっとした消耗品や忘れ物の補充も可能です。
また、家にあるもので代用できるケースもたくさんあります。
たとえば、クーラーボックスの代わりに保冷バッグを活用したり、タオルをテーブルクロス代わりに使ったりと、工夫次第でキャンプ用品はぐっと身近な存在になります。
すべてを揃えようとせず、まずは「無理なく始める」ことを意識することが、親子キャンプを気軽に楽しむコツです。
これだけは外せない!基本のキャンプ道具
親子で楽しく過ごすために、まずは基本のアイテムからチェックしておきましょう。
初めてのキャンプでは、あれもこれもと持ち物が増えてしまいがちですが、実際には「本当に使うもの」だけに絞ることがお手軽さのカギとなります。
ここでは、宿泊・食事・日没の3つの視点から、基本的な道具を詳しくご紹介します。
テント・寝具まわり
宿泊する場合、家族が休める空間づくりがポイントです。
親子でゆったり使える広さのテントを選ぶことで、夜間の寝にくさや荷物の置き場に悩まされにくくなります。
初心者には設営が簡単なワンタッチテントやポップアップテントが多くの人に選ばれ、時間や手間を省きながらも十分な居住性が得られます。
また、地面の硬さや冷たさを防ぐために、インナーマットやグランドシートの併用も考えておきたいところ。
寝袋は季節や気温に合わせた保温性のあるものを選び、子ども用のサイズがあるとより心強いです。
寒い時期には毛布やブランケットの追加も検討しましょう。
クッション性のあるエアマットやコット(簡易ベッド)があれば、寝苦しさもほとんど感じられないでしょう。
調理・食事グッズ
キャンプの楽しみの一つが「外での食事」。
そのためには、必要最低限の調理器具を準備しておきたいところです。
シングルバーナーや小型のクッカー(鍋・フライパンのセット)は、簡単な焼き物やスープづくりにとても便利です。
食器類は、紙皿や割り箸のような使い捨てタイプも手軽ですが、繰り返し使えるステンレスやプラスチックのセットの方が次回も使えて、見た目も整って気分が上がります。
お子さま専用の軽くて割れにくいカトラリーを用意しておくと、食事の時間もスムーズです。
また、食材を持っていくには保冷バッグやクーラーボックスを活用し、食材の事前カットや下味づけなどの下準備をしておくと現地での調理時間を短縮できます。
ゴミ袋やふきん、洗剤などの後片付けグッズもお忘れなく。
照明・電池・延長コード類
日が落ちると一気に暗くなるキャンプ場では、照明の準備が欠かせません。
電池式または充電式のLEDランタンは、広範囲を照らせるうえに、子どもが近づいても気にすることなく使えます。
個別に使える懐中電灯や、両手が使えて便利なヘッドライトも家族分あると良いですね。
夜間のトイレ移動や片付けなどがしやすくなります。
キャンプ場によっては電源サイトが利用できる場所もあるため、延長コードや電源タップを持っていくとスマホの充電や扇風機の使用などにも対応できます。
加えて、電池や充電ケーブルの予備も用意しておくと、もしもの電力切れにも対応できます。
照明器具はキャンプの雰囲気を左右する重要なアイテムなので、必要数と設置場所を事前にイメージしておくと、夜間の時間がより過ごしやすくなります。
親子ならではの便利アイテム
子どもと一緒のキャンプだからこそ、あると助かるアイテムもたくさんあります。
特に小さな子どもがいる場合、事前に準備しておくと現地での過ごし方がスムーズになります。
ここでは、実際に持って行くと「よかった」と感じる親子向けのアイテムをご紹介します。
子どもが穏やかに過ごすための工夫
虫よけグッズや日差し対応グッズは、屋外で長時間過ごすうえで欠かせないアイテムです。
また、ちょっとした擦り傷に備えて絆創膏や消毒液、冷却シートなどを含むミニ救急セットもあると良いですね。
天候の変化に対応するため、着替えは最低でも上下2セットを用意し、汗をかいたり泥で汚れたりしたときにも対応できるようにしておきましょう。
羽織りものや帽子、ネックカバーなども、日差しや気温差への対応に役立ちます。
さらに、小さな子どもがいる場合はトイレのタイミングが読みにくいこともあるため、携帯トイレやおむつ替えシート、除菌ウェットティッシュも持っていくと、何かあった時に戸惑うことが少なくなります。
汚れ物をまとめるジッパーバッグやビニール袋も多めにあると良いですよ。
遊び道具や絵本など
キャンプ中の子どもたちは自然の中で思いっきり遊べる環境を楽しみにしています。
シャボン玉や虫取り網、水鉄砲、縄跳びなど、シンプルな遊び道具があるだけで、時間を忘れて夢中になります。
また、折りたたみ式のバケツや砂場道具も、川遊びや地面遊びの場面で活躍します。
夜は一転して落ち着いた時間が流れるため、テント内で読める絵本や、家族で一緒に楽しめるトランプ・UNO・かるたなどのカードゲームも楽しいです。
懐中電灯の光を使った影絵遊びなども、子どもにとっては特別な思い出になります。
加えて、タブレットやスマホにお気に入りの動画や音楽を入れておくと、移動中や悪天候時のちょっとした時間つぶしにもなります。
ただし、自然の中で過ごす時間を大切にするためにも、バランスを取りながら活用することがポイントです。
親子で過ごすキャンプは、ちょっとした準備があるだけで、グッと楽しくなります。
子どもの目線に立って「あると助かるもの」を考えることで、家族みんなが楽しく過ごせる素敵な時間が実現します。
持ち物リストをチェックするコツ
「持ってくるのを忘れた!」という場面をできるだけ避けるために、事前に持ち物を整理しておくことが大切です。
キャンプは屋外で過ごす時間が長いため、ちょっとした忘れ物でも残念な気持ちを感じることがあります。
あらかじめ準備しておけば、当日も落ち着いて行動できます。
出発前にチェックリストを活用
まずは、持ち物を紙に書き出すところから始めましょう。
カテゴリーごと(「寝具」「調理器具」「衣類」「子ども用」など)に分類すると、頭の中が整理されやすく、漏れも防げます。
スマホのチェックリストアプリを活用すると、編集や更新がしやすく、共有も可能なので家族で準備を分担する際にも使えます。
特に初めてキャンプに行くときは、インターネット上にある「キャンプ持ち物リスト」を参考にしつつ、自分たちのスタイルに合わせてカスタマイズしていくと良いでしょう。
リストには「必須」「あると便利」「なくても困らない」といった優先度を記しておくと、荷物を減らす際の判断材料にもなります。
「直前に入れるもの」は別でメモ
出発当日にしか用意できないものは、別枠でメモしておくのが良いです。
たとえば、冷蔵庫に入れてある飲み物、朝使ったばかりの歯ブラシ、スマホやカメラの充電器、保冷剤、子どもが寝るときに使うお気に入りのぬいぐるみなどは、忘れやすいけれど大切なアイテムです。
これらを「当日朝チェックリスト」として紙に書いて目立つ場所に貼る、もしくはスマホのリマインダー機能を使って通知設定しておくと、スムーズな準備ができますよ。
前日の夜に荷物をほぼ完成させ、当日の朝はそのリストだけを見ながら最終確認するスタイルにすると、落ち着いて出発できます。
このように事前に段取りを組んでおくことで、スムーズな準備と気持ちよいスタートが実現できます。
季節ごとの持ち物の違いに注意

春や秋のキャンプでは、防寒対策が快適さを左右します。焚き火の近くで過ごす親子の姿からも、朝晩の冷え込みを意識した準備の大切さが伝わってきます。
キャンプは季節によって必要な持ち物が大きく変わります。
時期に合った準備をしておくことで、心地よさが格段にアップし、より楽しい時間を過ごせます。
ここでは春・秋・夏それぞれの気候に対応した持ち物の工夫をご紹介します。
春・秋は朝晩の冷えに対応できるように
春や秋のキャンプは、昼間は過ごしやすいものの、朝晩は急に冷え込むことがあります。
気温差が激しいため、重ね着しやすい服装を意識しましょう。
具体的には、長袖のインナー、フリースやウィンドブレーカー、ダウンベストなど、体温調節しやすいものが重宝します。
毛布や寝袋も、季節に合った保温性のあるものを選ぶのがポイントです。
子どもが冷えてしまわないよう、靴下やニット帽、ネックウォーマーも用意しておくと良いです。
簡易ストーブやカイロを活用するのも手軽に取り入れられる方法です。
また、春は花粉、秋は朝露などへの備えも必要です。
ティッシュやウェットシート、速乾性のあるタオルなども持っておくと活用できます。
夏は暑さ&虫への準備
夏は日差しが強く、気温も高くなるため、暑さへの準備をしましょう。
帽子やサングラスの着用、こまめな水分補給、クーラーボックスに冷たい飲み物や保冷剤を入れておくことなどが基本の備えになります。
服装は通気性のよい素材を選び、日除けのために長袖のラッシュガードやアームカバーもあると良いです。
また、日中は木陰で過ごせるようにタープやサンシェードを持参すると、涼しく過ごせます。
さらに、蚊やブヨなどの虫に対応できるアイテムも夏にはあった方が良いですね。
蚊帳やキャンプサイト周囲に蚊取り線香を置いている人も多いです。
虫刺されのケア用品や冷却パッドもあわせて準備しておくと、心置きなく遊べます。
このように、季節ごとの特徴に合わせた持ち物を意識することで、親子でのキャンプをより楽しい時間にすることができます。
初めてのキャンプで感じた「必要・不要」アイテム
実際にキャンプに行ってみると、事前の想像とは違うことがたくさんあります。
「これは持ってきて正解だった!」と実感できるアイテムがある一方で、「意外と使わなかった」「かさばって場所を取っただけだった」という持ち物も出てくるものです。
次回の準備に活かすためにも、体験を振り返ってみることはとても参考になります。
持って行ってよかったもの
ウェットティッシュは、手や口をふくだけでなく、テーブルの汚れを拭いたり、ちょっとした掃除にも使えて大活躍でした。
キャンプ場では水がすぐ使えない場面もあるため、複数パック持っていくと安心です。
S字フックは、ランタンを吊るしたり、バッグやタオルを掛けたりとマルチに使えて便利。
荷物を地面に置かずに済むため、汚さずに使えて良かったです。
折りたたみバケツは、食器を洗うときや、汚れた服や靴を一時的に入れておくのにも使えて重宝しました。
コンパクトに収納できるので、持ち運びもラクです。
加えて、予備のタオルやバンダナも大活躍。
急な雨や水遊びのあと、手を拭いたり、汗をぬぐったりと、用途が幅広く「何枚あっても助かる」と実感しました。
防寒用としてひざ掛けに使ったり、枕代わりにするなど、臨機応変に使えるのもポイントです。
わが家のキャンプ初体験を振り返って、準備段階の持ち物選びがとても大切だと感じました。
どんな道具を用意したかについては、別の記事でも触れています。→「親子で楽しむキャンプ体験!初心者ファミリーの1日をふりかえる」
使わなかったもの・多すぎたもの
着替えを必要以上に持っていったことで、荷物がかさばってしまい、リュックに収まりきらずに扱いづらくなる場面もありました。
日数に応じた最低限のセット+予備1枚程度がちょうどよかったと感じています。
また、調味料を一式持って行ったものの、実際に使ったのは塩・こしょう・焼肉のたれ程度で、それ以外はまったく出番がありませんでした。
事前に献立を考え、それに必要な調味料だけを小分けで持っていく工夫が必要だと学びました。
ほかにも「念のため」に持参したアイテムの中には、一度も使わずに帰宅したものがいくつかあり、次回以降は「使う場面を具体的にイメージして選ぶこと」の大切さを実感しました。
荷物を減らすための工夫
キャンプに慣れていないうちは、「あれもこれも」と準備の段階で荷物が増えてしまいがちです。
しかし、荷物が多すぎると持ち運びの手間が増えるだけでなく、設営や片付けにも時間がかかり、キャンプ本来の楽しさが半減してしまうこともあります。
そこで、少ない荷物でも気持ちよく過ごせる工夫をご紹介します。
事前に「使う場面」を想像して厳選
「実際にどこで・いつ・誰が使うか?」を具体的にイメージすることで、本当に必要なものが見えてきます。
たとえば、「食事のときにしか使わないグッズ」や「備えのつもりで持っていくけれど出番が少ない道具」は、本当に持っていくべきかを見直すポイントになります。
前回のキャンプで使わなかったものを振り返り、「今回は不要」と判断するのも良いです。
また、荷物の中で“ひとつで何役もこなせるアイテム”を意識して選ぶと、良い具合に荷物を減らせます。
たとえば、タオルは拭く・敷く・包むなど多用途で活躍するため、数を絞れます。
レンタル・現地購入・シェアも活用
最近のキャンプ場では、テントやバーベキューコンロ、ランタンなどをレンタルできるところが多くあります。
荷物がかさばりやすい大型用品は無理に持参せず、現地で借りることで運搬の手間を大きく減らせます。
また、複数家族でキャンプをする場合は「道具の分担」も良いですね。
調理器具や食材、遊び道具などを分担して持ち寄ることで、それぞれの荷物を軽くできます。
さらに、現地に売店や自販機がある場合は、飲み物やスナック類などの消耗品を現地で購入する選択肢もあります。
すべてを最初から持参しようとせず、「現地で用意できるものは持たない」という意識で準備すると、ぐっと身軽になります。
このように、少ない荷物でも楽しめる工夫を取り入れることで、キャンプの時間をより過ごしやすく、そして気軽に楽しむことができます。
準備に必要な持ち物を確認したあとは、前日や当日の流れも合わせてチェックしておくと安心です。
その過ごし方について、詳しくまとめた記事があります。→「親子でゆったり楽しむ!初心者デイキャンプ1日の流れと準備のヒント」
まとめ
親子キャンプを始めるとき、「何を持って行けばいいのか分からない」「忘れ物があったらどうしよう」と思うこともあるかもしれません。
でも、すべてを揃えようとせず、まずは無理なく始めることを意識するのがコツ。
まずは「自分たちにとってちょうどいい準備」を目指すことが大切です。
使う場面を想像しながら持ち物を選び、必要なものを少しずつ見つけていけばOKです。
実際に体験してみることで、「これは必要だった」「これは次回は省こう」といった気づきが増え、自分たちのスタイルが見えてきます。
荷物が多すぎず、少なすぎず、無理なく持ち運べる範囲で整えられると、余裕が生まれ、キャンプそのものをゆったり楽しめるようになります。
親子で過ごす時間は、どんな場所であっても特別な思い出になります。
自然の中で一緒に過ごす経験は、子どもにとっても大人にとってもかけがえのないもの。
ぜひ、気軽な気持ちで一歩を踏み出してみてください。